心身ともに様々な経験から自我を確立していく大切な成長期に、「勝つために」選手たちを“指導者”や“大人”のコントロール下に半ば強制的に置く。
そして、早い段階で選別をし、成長の「速度」を理解せず、未来ある子供たちの芽を摘む。
大声で子ども達に指示を飛ばし、感情をぶつけ、まるで大人がゲームのコントローラーで操っているかのような光景。
この大人のあり方はどうなのか。
そもそも子供たちの失敗は、誰にとっての失敗なのだろうか。
子供たちにとって、勇気を持った「挑戦」だったのではないだろうか。
その「挑戦」を糧に、選手たち自身で考え挑戦を重ね解決していける環境を作りたい。
それが、この先の人生を豊かにするキッカケとなるものだから。
このクラブのスクールに所属する選手はみな「子供」であり、大人が行うプロスポーツではありません。
子供が行うスポーツにおいて、勝敗やそのプロセスは自我の形成に大いに影響することを、
関わる全ての大人が自覚しなければなりません。
そして、そのことを理解し、大人はとことん考えて行動をしなければなりません。
勝敗ではなく、目標に向かうプロセスの中で、
その競技を通じて関わる人々と共に成長し、感動し、喜びや幸せを共有すること。
これがスポーツの魅力、本質だと私たちは考えます。
我々は子供たちの「今」と「未来」に寄り添い
「誰もがこの先もスポーツを続けたい、関わりたい」
そう思ってもらえるスポーツ環境を作っていきます。
そして、将来は巣立ったクラブへ戻り、次は後世に想いを伝えていく。
そのことが、「普及育成の現場から日本スポーツを改革していくこと」に繋がると信じています。
そして、これはスポーツにおける普及育成現場に携わる大人の使命だと考えます。